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「レーシック、PRKで使用される"エキシマレーザー"について」


   近年、レーザーが医療でよく使われるようになってきました。手術に用いるレーザーメス、皮膚のシミをとるレーザーや、眼科でも緑内障や網膜の 治療にレーザーが用いられています。
   レーザーは、簡単にいうと、一定の方向性とエネルギー、波長を持った人工の光です。波長の長いほうが組織を通過しやすく、波長が短いと組織を 通過しにくくなります。そして、光の集束する距離とエネルギーを調整することで、目的の場所に熱を発生させたり、組織を破壊するなど、レーザー はさまざまな方法で活用されています。
   たとえば眼科では、波長の長いアルゴンレーザー、キセノンレーザー等が、組織の通過性と熱作用を利用して、網膜の光凝固術(網膜を熱で焼いて固め て出血や剥離を防ぐ)に用いられています。また、後発白内障等に用いられるヤグレーザーは、破壊効果があり、眼内の繊維性組織の切除に用いられて います。
   レーシックで使用するエキシマレーザーは、これらのレーザーとは異なり、可視光よりも波長が短く、角膜を通過しません。そのエネルギーは、 角膜の分子の結合を切って蒸散させて消失します。熱を発生させないため、コールドレーザーとも呼ばれ、透明な角膜の治療に使用することができます。 照射する光の量を計算することで、どのくらい角膜の組織を削るか微細な調整ができることから、近視や遠視、乱視を矯正することが可能となりました。
   もともとは工業用の機器でしたが、1983年にDr.Trokelによって、エキシマレーザーで角膜を上皮から直接削るPRK手術が開発され、1990年にDr.BurattoとDr.Pallikarisによってほぼ同時期に、エキシマレーザーとマイクロケラトームを用いたLASIK(Laser In-situ Keratomileusis)が開発されました。
   米国では1995年に眼科医療機器としてFDA(アメリカ食品医療品局)に認可され、日本では2000年に厚生労働省に認可されています。
   よく「レーシックで失明はしませんか?」と聞かれますが、エキシマレーザーの特性から、正しい治療を行えば、失明はあり得ないということは、この レーザーの特性によるものです。このようなレーザーの技術、そしてそれを正確にコントロールする技術の力で、安全な視力矯正手術が普及することに なったのです。



2009/07/07