記者会見での質疑応答


2009年3月31日 13時半〜 六本木アカデミーヒルズ
「安心LASIKネットワーク」発足記者発表を行いました。
「安心LASIKネットワーク」の概要と発足の経緯、レーシックの現状と安全性について、今後の展望などが話されました。 その後、質疑応答では、記者の方々からさまざまな質問が寄せられました。 ここに、質疑応答の内容をまとめたものをご紹介させていただきます。



【 Q 】
会員の条件に関して、どこが審査をするのか? また、一般の人はどこにアクセスすれば情報を得られるのか?
- A -
会員(医師)相互が、互いの手術件数や、治療について知っている。会員全員が認めた施設としている。また、本日、ホームページを立ち上げた。今、各施設のホームページへのリンクを準備している。まずはホームページから情報を得てもらいたい。
ただし、ここの施設だけがよい、という意味ではない。ほかにもよい施設はたくさんあるので、その情報に関しては、一般の方がご自身で情報を得ることになる。

【 Q 】
既存のクリニックがこの団体からはずれてしまうとか、またここに加わりたいというクリニックからのアプローチに対しては、どのように対処するのか?
- A -
そこは課題である。今後、他のよい施設に関しては情報を増やしていきたいと考えている。まずは緊急避難的にスタートした。思った以上に、賛同者がいたと評価している。まだ打診中で回答待ちの大学病院などもあるので、今後少しずつネットを広げていきたいと考えている。

【 Q 】

患者数から考えると、このネットは全体量に対して、少なすぎるのではないか? また、眼科でない先生がずいぶん手術をしているのではないかといわれているが、眼科専門医でない医師の執刀がどのくらいか、数の情報はあるか?

- A -
残念ながら、そこのところの確かなデータはない。ただ、先日、感染症の問題を起こした施設の院長は、眼科専門医の認定資格は持っていなかった。しかし、日本眼科学会の会員ではあった。そのため自分は眼科医である、と称していた。それを規制する法律は現在ない。大きなクリニックで多数手術をしている施設の執刀医がすべて眼科専門医であるか、そうでないかは、把握していない。我々のネットは、執刀医すべてが眼科専門医であることを条件としている。

【 Q 】
安全性と価格の問題についてはどうか。安全にするためには、最低限この程度かかる、という提示はできないのか? また、価格に関しては統一しているのか?
- A -
日本眼科学会で、適正価格を「片眼で20万〜30万の費用が必要」と算出されている。
自分の経験からも、十分にクオリティを保った治療を考慮すると、どうしてもこのくらいかかってしまうと考えている。 一概に費用が安い施設が悪いとはいえず、眼科専門医がきちんと治療を行っているところもある。しっかりとした運営管理がなく、競って安い価格ラインに無理に合わせるなどすれば、どこかにひずみが生じることもあるだろう。我々のネットの施設での価格はそれぞれの施設にゆだねており、統一はしていない。 ネットで価格に関して提示していくかどうかは、会員と検討したい。

【 Q 】
このネットの発足日はいつか?
- A -
発足は2009年1月1日。その前に準備期間があった。本日3月31日よりホームページでの情報公開をスタートした。

【 Q 】
レーシックの質の問題は、かなり前から指摘されていたことである。これまで、患者さんの安全に対する取り組みは何もされてこなかったのか?
- A -
日本眼科学会は、レーシックについて平成16年2月にガイドラインを設けており、術者は学会認定専門医の資格を持つと同時に、角膜の生理・疾患、眼光学に精通していることが必須条件、さらに学会指定の講習会、製造業者が実施する設置時講習会の両者を受講することが必要と定めている。これを守っている医師のもとでは、大きな問題はおきていない。これを守っていないところをどうするか、ということが難しい。法的な拘束力はない。また、これらの情報に関しては、学会ホームページ等で公開しているが、一般の方になかなか届きにくいのが現状である。どうしてもお金をかけた宣伝のほうが一般のもとには届きやすい。

【 Q 】
先日の感染症を起こした医師は、講習会があるのを知らなかったといっていたが、そういう医師はたくさんいるのか?
- A -
学会誌にも掲載されており、ホームページにも掲載されており、知らなかったというのは、あまりに不勉強で、ありえない話である。しかし、罰則規定などはない。

【 Q 】
会員施設で年間どのくらいの件数をされているのか? 価格はいくらから、いくらまでか?
- A -
件数のデータは算出していない。これは今後調査をして把握したいと思う。おそらく1万件程度かと予想する。価格もすべては把握できていない。こちらも至急アンケートをとってデータを収集したい。

【 Q 】
手術以外の、術前、術後のフォローに関しては、どのように考えられているのか? 資料に「白内障手術のときのレーシックデータの提供」ということも書かれているが、若い人の場合、かなり先の話で、ネットワークの数からすると心もとない気がしますが?
- A -
条件にもあるように、術前、術後のフォローアップは非常に重要と考えている。手術翌日、一週間、一ヶ月、三ヶ月、半年、一年と、定期的な経過観察を基本としている。術前検査で、とくに問題のない例であれば30分の検査も可能かも知れないが、中には乱視が強いなど、慎重に検査をする必要のある例もあり、すべての症例を30分で検査することは不可能。手術の説明などにも十分な時間が必要と考える。白内障手術のときにはレーシックのデータがあることが望ましいので、データを永年保持することや、求められたときにはいつでも提供できるように、われわれの施設では体制を整えている。データの提供は求められればネットワークの施設でなくても当然行う。

【 Q 】
術前検査の結果、手術ができない場合も多いと聞くが、実際はどうか?来た患者さんほとんどすべて手術してしまう施設もあると聞くが?
- A -
おおよそのクリニックでは、25〜30パーセントの人がレーシック不適応となっている。とくに円錐角膜は禁忌とされており、若者に多い傾向のため、しっかり診断をするなど、注意が必要である。また、強度の近視、角膜の薄い例なども術後の安全を考慮する必要がある。しかし、近年フェイキックIOLのような別の技術も登場して、ほかの治療法で対応できるケースが増えてきている。もし、すべてにレーシックを適応としているとしたら、それは大変問題である。

【 Q 】
ネットワークの外にもよい施設がある、ということだったが、それらの施設とのネットワークは今後どのようにしていくのか? 外からのアプローチを待つのか?
- A -
今後、ネットワークは増やしていきたいと考えているが、質の維持という面で慎重にすすめていきたい部分でもある。とりあえず今は顔の見えるところですすめている。レーシックを行うすべてのクリニックの質の向上につながればなお良いと思う。一般の多くの皆様にどのように情報を届けていけばいいか、悩むところである。ぜひ皆様からもアイデアをいただき、ご指導いただければ有難い。どうぞよろしくお願いいたします。


4月2日(木)の朝日新聞朝刊に安心LASIKネットワークの記事が掲載されました。